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終活の「?」専門家の探し方

介護・相続・葬儀などを含め終活関連の事柄を全て調べ理解して、自分自身で適正な準備や手続きができるという人は別として、通常、終活関連のことがらは不案内なこともあるので要所要所で専門家の意見を聞いたり実際に手続きを依頼したりが必要になります。

例えば、相続に関してですが、相続の専門家として、弁護士・税理士・司法書士・行政書士の士業者のそれぞれの役割は次ぎの図の通りです。

終活人

一般的に、専門家を探し、相談し、依頼し、完了まではおよそ次の流れになります。


探す相談(初期面談)依頼(契約・着手金払い)手続(これを専門家が行います)完了(費用清算・結果資料を受領)

 

終活関連の相談ごとは相続だけでなく不動産・保険・葬儀・介護などそれぞれだと思いますが、自分のニーズに合致していて相談しやすい方が見つかれば、その方のつながりで終活関連の相談ごとはほぼカバーできると思いますので、終活に関心をもった段階で相談相手探しをした方が後々楽です。

 

以下、専門家と相談・依頼する業務との関係を記載します。おおまかな説明ですが、概要はご理解頂けると思います。

弁護士 → あらゆる法律相談ができますが、終活相談は民事に詳しい弁護士がベターな相談相手

司法書士 → 不動産登記(相続を受けた不動産だが未登記問題)に関する相談相手

税理士 → 相続・贈与の税に関する相談相手

行政書士 → 相続に欠かせない戸籍関係調査・遺産分割協議書作成などの相談相手

家屋調査士 → 土地の境界がはっきりしない時などの相談相手 *通常、測量士とのダブル資格者が多い

不動産会社 → 不動産の相場情報、売却などの相談相手

葬儀社 → 墓じまい・海洋散骨などの相談相手 *家族葬に特化した葬儀社もあり

保険代理店 → 加入保険の内容・見直しなどの相談相手 *保険会社で直接雇用している募集人もいます

CFP/AFP → ライフプランの相談相手

 

依頼内容による相談先の違いを理解した上で、実際に相談・依頼先を探し方ですが、自分の経験を踏まえて、次の7点を選択基準にして探すのがベターだと思います。(相手が会社の場合、担当者がこれらの基準からどうなのかという判断をします)

1.態度はどうか
2.身だしなみはどうか
3.表情・表現はどうか
4.口調はどうか
5.説明が判り易いか(=専門用語の多用があると理解不足が生じます)
6.メリット(良い点)ディメリット(悪い点)の説明があるか(こういう場合、こういうリスクがありますなどリスク説明も含む)
7.費用は明確か(=着手金とはこういう意味、こうした場合にはこうした追加費用(含む税金)が発生する可能性があります等の説明)

 

面談時に1~7の選択基準から見て自分には合わないと思ったら他の人(会社)を探します。「え?他にあたったら相談内容が漏らされるのでは?」。心配無用です。士業職は法律で「守秘義務」が課され相談内容を漏えいすれば厳しく罰せられますのでそうした心配はありません。また、法人であっても個人に関する情報をもらせば個人情報保護法違反等になり、社会的な制裁を受けるためあまり心配はありません。ただ、とりわけ大切な内容については、具体的話をせずに「例えば、こういうケースはどうなりますか?」というような一般的な質問をぶつけるのが安全です。但し、「この方に依頼しよう」と決めたら全てを相手に話しをしないと正しい対応ができないので、ご留意ください。


尚、一度会っただけでは1~7の見極めができない場合、再度会ってから決めるというのもOKです。ただ、相手も忙しい身ですので、三度目、四度目は失礼ですので、多くても面談二度目で依頼できる相手かどうか判断します。
また、一般的に弁護士・税理士・司法書士・行政書士は初期面談でも1時間5,000円程度の相談料がかかることが多いので相談項目は予め箇条書きにして資料を持参することも大切です。(面談の予約の際に相談料はきちんと確認しておくことが必要です)


肝心の探し方ですが、弁護士・税理士・司法書士・行政書士などの士業の専門家の探し方は次の3つがあります。
1.知り合いに紹介してもらう
2.専門家所属団体に紹介をしてもらう
3.ネット検索・電話帳を利用する


一見「知り合いに紹介をしてもらう」が良さそうですが、そりが合わない相手の場合、紹介者(上司・先輩・親類など)との関係にも響く場合もあります。そういうことを考えると士業団体の事務局から紹介を受け1~7の基準で見極めて依頼先を決める方が精神的に安心できるかもしれません。


弁護士

→弁護士会に連絡(日弁連Web) 

 

税理士 

→税理士会に連絡(日本税理士連合会Web

 

司法書士

→司法書士会に連絡(日本司法書士連合会Web

 

行政書士

→行政書士会に連絡(日本行政書士連合会Web


また、その他、インターネットや電話帳を利用して探す方法もありますが、いずれの場合も1~7の選択基準で自分に合った人をみつけるのがいいと思います。 

 

(終活人は、終活とライフスタイルの研究するプライベートラボラトリー、研究テーマは、終活と住まい 家族信託 相続 老後のライフプラン 終活とIoT です)

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