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終活の「?」保険

終活を考える人にとって保険のことを考えるのはとても大切です。

 

まず、基本的なことですが保険には、公的保険と私的保険があります。

 

公的保険は医療・介護の保険(国保・介護・後期高齢者保険)、年金の保険(厚生年金保険・国民年金)、現役の方は、これに労働(含む通勤)中の怪我・病気の保険(労災保険)、職を失った時の保険(雇用保険)もあり、対象者・対象企業は、基本、強制加入です。

 

一方、私的保険(民間保険や共済のこと)は、死亡・医療・年金にかかわる保険、物にかかわる保険、他者への損害賠償の保険などがあり、終活と「保険」では、入る入らない、やめるやめないをは自分の意志で決定します。

 

現在、「保険の見直し」という言葉は一般化し、一度は、保険の見直しをしたことがある方も多いと思いますが、頻度としては3~5年に一度は保険の見直しをした方がいいと思います。 理由は、人の状態は年々変化します。特に、50歳を超えると急激に変化のスピードが増し、健康・体力とも50歳がターニングポイントだと思います。また、日本の医療・福祉制度は毎年のように変化しています。当然、個人差はありますが、周りの人の意見を聞いてもそういう感じです。そのため、50歳を超えたら3~5年ごとに加入している保険の内容を見直した方がいいと思います。

 

ところで、例えば、次のようなAさん夫婦は新たに私的保険の加入が必要でしょうか?

 

夫婦A(夫婦とも65歳)、住宅ローンのない自宅住んでいる。ふたりとも深刻な持病はない。現金・預金は5000万円あって公的年金受給額が1カ月25万円以上ある。近くに娘世帯が住んでいて小学生の子供が二人、娘の夫収入は年収550万円、マンションを借りて住んでいる。娘夫婦に預金はない。

 

このケースでは、Aさん夫婦には日常生活を賄う年金収入があり、何かの時に使える現預金もあります。ですので、Aさんご夫婦には新たに保険加入する優先性は低いということになります。

 

一方、保険加入を要するのは、娘さん世帯のお子様、つまり、孫にはその必要がありそうです。また、娘さんの旦那さんにもきちんとした保険に加入しているかどうかの確認が必要です。

 

例えば、Aさんが保険契約者、娘の旦那さんや孫を被保険者として加入したり、あるいは、Aさんが娘さんに保険料相当額を贈与して娘さんが保険契約者、旦那さんや子供を被保険者にするなどの方法もありえます。

 

特に、最近は、一般人が一般人に賠償責任を問うことが珍しくありません。例えば、子どもが自転車の運転で人にぶつかったケースでは約1億円の損害賠償を子どもの親にするようにという裁判判決がでています。今後、この種の判決は日常的なリスク要因になるため家族全体として個人間の賠償責任補償を含めた生命保険・損害保険のリスクコントロールが必要な時代になりました。

 

人の生活は様々です。親がいるいない、持病のあるなし、お金のあるなし、子どもがいるいない、孫がいるいない、自宅があるないなど、保険は人の生活と密接に関係しているので生活全体をみて保険の相談にのってくれる良きアドバイザーを見つけることがもっとも大切だと思います。

(終活人は、終活とライフスタイルの研究するプライベートラボラトリー、研究テーマは、終活と住まい 家族信託 相続 老後のライフプラン 終活とIoT です)

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