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終活の「?」住宅のリフォーム

子供たちが小さい頃、手狭だった家が、子供たちが独立して出ていった後、ご夫婦二人には広すぎて掃除が大変。

 

こうしたご家庭は案外多いと思いますが、そうしたケースでは住宅を狭くする減築リフォームを検討してみるといいと思います。

 

木造の柱と梁で支える一般的な日本家屋の場合、敷地面積やその地域の法的規制が厳しくなければ比較的自由にレイアウト変更が可能です。具体的には、2階建家屋の2階3室のうち2室を壊して1部屋+広めのルーフテラス+1階に天窓をつける。また、キッチンは日を使わない電化キッチンなどにして風通しを考えたレイアウトにするなどです。

 

また、道路→玄関→室内→トイレなどのアプローチが足腰が弱った時も困らないかどうか、場合によっては、車椅子などもレンタルで借りてきて行き来を確認してみることも必要です。

 

リフォームをして、「いや~、いい家に生まれ変わった」と思っていたら、数年後、身体が思うように動かなくなり道路から玄関までのアプローチを考えていなかったために外出・帰宅がつらくてどうしょうもないというようなことは避けたいものです。

 

終活世代の住宅のリフォームポイントをまとめました。

1.夫婦(単身者は自分)の年齢からその家にあと何年住むのかを考えたリフォームをする。

2.道路→玄関→室内→トイレの段差、勾配、アプローチの広さ、ドア開閉形式(開き戸・引き戸・折り戸など)を考える。

3.天窓活用による明かりの確保、風の通りを考えたレイアウトにする

4.キッチンの高さ(車椅子でも水道に手が届くか。これは洗面所も同様)

5.トイレ・洗面所・風呂場への動線、ドアの開閉方向、ドアノブ形状など

6.風呂場の手すりの位置、広すぎない浴槽(コンパクトな浴槽の方が入浴が楽な面があります)、シャワーの位置と高さ、湯量調整パネルの操作ボタンの大きさやモニター画面の明るさや見易さ

7.電気コンセントの位置と高さ(高齢になると屈んだりがしくいため位置を高く設置するなど)

8.緊急ブザーを設置してもらう など

 

ただ、注意が必要な点として、リフォームに関しては飛び込みで家の床下や屋根の無料点検をさせてほしいというような業者は充分に注意する必要があります。業者によっては屋根に上がって特に問題がないのに「隙間ができている、雨漏れしそうだから屋根材の張替を強引に勧めたり、床下に潜り特に問題がないにもかかわらず不具合があるからと工事を勧めたりします。また、室内の雨漏り点検を無料でするといい2人で家に入り、1人の説明を聞いている間にもう一人が盗難をしていたりとリフォーム業者を装った詐欺・窃盗なども存在します。

 

そうした被害に遭わないためにも家の点検が必要であれば、建築士会に連絡をして建築士の資格者にお金を払って家を点検してもらったり、あるいは信頼できるリフォーム会社を見つけて依頼をするなどが大切です。

 

限られた予算を有効に活用して納得のいくかたちで住み慣れた住宅をリフォームすることは快適な終活のライフスタイルを実現するためには大切ですね。

(終活人は、終活とライフスタイルの研究するプライベートラボラトリー、研究テーマは、終活と住まい 家族信託 相続 老後のライフプラン 終活とIoT です)

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