55歳からの保険と共済
55歳からの終活、「終活と保険・共済」も大切なテーマです。
55歳という年齢を考えると保険料・掛け金の負担だけでなく、健康面の状態を考えてどのような保険・共済がこれからの生活に必要なのかを考える必要があります。
①これまで加入している保険・共済をベースにして考える
→ 保険・共済の部分的なリフォーム
②これまでの保険・共済にこだわりなく新たに自分に合った保険・共済を考える
→ 保険・共済の完全なリフォーム
また、単身者とご夫婦では保険・共済のニーズもそれぞれです。
◆単身者 死亡保障より公的年金を補完する保険・共済、あるいは、手術・入院に備えた保険・共済
◆ご夫婦 死亡保障・公的年金を補完・手術・入院に備えた保険・共済
保険と共済どちらが有利か?ということについては、共済には、割戻金など保険とは違った意味でのメリットがあります。一方、保険も保険会社ならではの「これはいい」という保険もあり、取捨選択をして自分に合ったものを選ぶということが大切です。
しかし、どのような保険・共済を選べばいいのかはわからない、わかりにくいということも事実ですので、相談者の立場で相談に応じてくれる窓口を活用したいものです。
一般的に共済や団体型保険は、直接共済窓口や団体保険窓口に相談します。
(相談先:共済は全国生協連・全労済など・団体保険はコープデリ保険センター など)
一方、保険相談する窓口には、単一の保険会社が自ら開設した窓口と複数の保険会社の保険を取り扱っている保険代理店窓口があります。
単一の保険会社が自ら開設した窓口と複数の保険会社の保険を取り扱っている保険代理店窓口の違いを簡単に説明すると次のようになります。
単一の保険会社で開設している窓口
★良い面
入院・手術、万一の時の手続きが窓口で済ますことができる。
★一考を要す面
提携販売している保険を除き、他の保険会社の保険商品の中から保険を選ぶことができない。
複数の保険会社の保険を扱っている保険代理店窓口
★良い面
たくさんの保険商品の中から選択ができる。
★一考を要す面
入院・手術、万一の時の手続の際、複数の保険会社から送られてくる書式に記入しなければいけないことがある。(但し、窓口のサポートはある)
また、一般的には、保険を相談する窓口に行くと保険の内容や保険料などだけ比較した資料に目がいきがちですが、それでは後から困ることになります。
確かに保険の内容や保険料も大切ですが、保険の一番の目的は、手術や入院の保障時にスムースに手続きができるかということです。
このスムースな手続きというのは、一般的には、支払いが迅速であるなどと思いがちですが、保険に加入する上では、実際に手術や入院などの際、給付金請求をするための書類がどういう書類なのか、それを書くためにどのようなサポートがあるのかということです。
筆者は、高齢な母と一緒に住んでいますが、以前、母が病気で手術を受けた際、保険会社から手術給付金請求書が届きました。
封を開けて中をみると唖然としました。
細かい字、上下間隔のない記入欄など、高齢の母親にとってはおよそ自分では給付金請求書が満足に書けないような書類でした。
現在、保険会社では自分で保険請求ができない時には、他の人が請求ができるような仕組みがあります。
例えば、太陽生命などは、「かけつけ隊サービス」という名称で、給付金請求書類の手助けをしてくれるサービスをしています。高齢者にとってはありがたいサービスです。
55歳から保険を選ぶ場合、単に保険の内容や保険料だけから選択するのではなく、入院や手術の際の給付金請求書類がどういう書類なのか、それを高齢になった自分が書けるのか、保険会社のサポートはどうなのか、あるいは、代理で書いてもらうにはどういう手続きが必要なのかなどを保険相談の窓口で充分に確認した上で加入した方がいいと思います。
最後に筆者おススメの保険と共済についてまとめてみました。
明治安田生命の「じぶんの積立」
筆者も積立(特約なし)として加入しています。
1口5000円、最高4口20,000円で加入。
保険料払い込み期間5年、満期10年。
55歳から公的年金の上乗せとして毎月積み立てをしたいという人にぴったりの保険。
まさに損をしない保険とはこの保険です。
また、年金・相続などの資料やエンディングノートなども無料で提供を受けられるので55歳からの終活には頼れる保険会社です。
(問い合わせ先:0120(805)625 保険がわかるデスク船橋)
コープの「団体がん保険」
筆者も加入している団体扱いがん保険。
団体割引で保険料が割安。
55歳で加入した場合、最長89歳まで加入でき、また、保険料負担が厳しくなれば、保障を半分にして保険料を下げるとことが可能なので、定年後の懐具合に応じたプラン変更が可能。
また、がん診断給付金は、1回支給を受けた後、条件を満たせば再度給付を受けることができるなどメリットがある。
(問い合わせ先:0120(977)765 コープデリ保険センター)
コープの「団体所得補償保険」
病気などで働けなくなった時に備えて加入する保険。
団体扱いで保険料が割安。
単身、夫婦とも生活を維持するために加入を検討した方がいい保険。
(問い合わせ先:0120(977)765 コープデリ保険センター)
県民共済
筆者も加入(生命共済総合保障4型)している県民共済。
掛け金も保障内容もリーズナブル。
また、医療特約、三大疾病特約、ガン特約、介護特約など1000円前後でつけられる特約も魅力。
手術給付金(医療特約加入要)について、県民共済は、公的保険の診療報酬点数を給付基準としているため、一般の保険会社では手術給付金が出ない場合でも診療報酬点数を基準にしている県民共済は給付してくれるのがメリット。筆者の場合、10年以上前に鼾改善のための手術を受け、その時、一般の保険会社では手術給付金不支給とされましたが、診療報酬点数の支給基準を満たしているとことで県民共済からは手術給付金の支給を受けることが出来たという経験をしています。
その上、割戻金まであるので大変魅力。(割戻金は年度ごとの収支によりますが10年以上加入していて割戻金が0という年度は記憶にありません)
85歳まで加入することができます。(但し、県民共済はいわゆる健康状態緩和型共済ではないため、加入時の健康状態の判定、特約付保の健康状態の判定などのハードルはあるので健康状態が良好なうちに検討要)
(問い合わせ先:全国生協連Web掲載情報)
太陽生命の「認知症治療保険 ひまわり」
筆者も加入している「認知症治療保険」。
親の認知症も気がかりですが、55歳になれば自分自身の認知症リスクも考えておく必要あります。
特に、住宅ローンを抱えている人は、認知症を発症しても住宅ローンの免除が受けられないリスクがあり、この認知症治療保険は、治療費としてだけでなく、認知症を発症した場合の、住まいの維持やあらたな確保のためのリスクヘッジとして使える保険。
(問い合わせ先:太陽生命サービスセンター 0120-972-111)
チューリッヒ生命の「がん治療保険」
筆者も加入している保険。
一般的にがんを発症すると、その後、闘病期間が継続するので医療費負担が大変、その医療費負担を支えるのがこの保険です。
この保険は、現在加入しているがん保険のプラスαの保障を準備することができる保険として使い勝手がとてもいいです。
筆者の場合、既に加入しているがん保険にはない放射線治療+抗がん剤・ホルモン剤治療給付金の保障を確保するために加入。
また、がんになった場合、保険料免除してもらうことができる特約(任意)があり、まさに加入者本位のがん保険。
(問い合わせ先:チューリッヒ生命 0120-680-777)
(終活人は、終活とライフスタイルの研究するプライベートラボラトリー、研究テーマは、終活と認知症、終活と住まい 家族信託 相続 老後のライフプラン 終活とIoT です)